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ティエ×ミレイナちゃんなんてどうよ、と思って描いてみたらどうも百合にしか見えな(ry

SS・・・毎度、毎度、挑んでいる。その度に消したりしてる。(グレアリちょう溜め込んでた。うん。)
でも今回こそ脱・チキンなのである。相楽。
アレティエ。描写がひでえ事になるので、性転換無し。
一期(ずいぶん昔だな)の兄貴戦死直後、ですね。確か最終3話ぐらいは、ティエ一人称「私」だった筈。

アレ→ティエ→ロク   的な気持ち相関図。 つか、もろ。


----- アレルヤが自室から出ると、同時に紫色の何かが自分にぶつかってきた。

「ティエリア・・・」
どん、とアレルヤの胸板にぶつかってよろけるも、肩を持って支える。ティエリアは転ばずに済んだが、顔は上げなかった。
パープルヴァイオレッドの髪に隠れている額は、パイロットスーツの胸のちょうど硬い部分に当たった。
心臓を守るための部分に。
相当、痛いはずだ。でもティエリアは何も言わなかったし、アレルヤも、もう何もかける言葉は見つからない。


ロックオンが、戦死した。


未だに、ハロがロックオンを呼び続ける声がアレルヤの頭でも響いている。 それと同じくして、ティエリアが泣く声も。
ティエリアは、相当のダメージを受けている筈なのだ。 ・・・ロックオンが一番気にかけていたのは、彼なのだから。
・・・・そして、ティエリアも。

「・・・ティエ、リア。 泣いていいんだよ。」
皆の前で涙を流すまいと、前回ロックオンが傷を受けた時も、ティエリアは自室で一人で泣いていたのを知っている。

「・・・・・ね、 ほら 」
アレルヤは、自分よりも一回り小柄な身体をぎゅうっと抱きしめた。
「・・・違、う。 私は・・・っ」
初めて口を開き、何かを言いかけると、嗚咽が零れた。
「・・・・」 何も言わずに、アレルヤは首をもたげて 彼の頭に額を乗っける。

「・・・マイスターは、完全でなければ、いけないんだ」
ティエリアの手が、自身の顔を覆ったのが分かった。

「泣いては、いけないんだ・・・!」

細い肩がびくり、と震えて、嗚咽が更に大きくなる。
『マイスター』という名のテロリスト。それは、その肩には重過ぎる言葉で-------

「テロリストだから、泣いてはいけない?」
「人の命を背負う私達が、不完全であってはならない!!」
「泣くことも、恋をする事も出来ないのが、完全なの!?」

ティエリアは、ぴたりとその動きを止めた。
ゆっくりと上向くと、目に溜まった光が、頬を伝って零れ落ちる。

「・・・好きだったんだね。」
「違、う。」
「ロックオンの、事」
「違う!」

どん、とアレルヤの胸板を力無く叩いて、そこに額をぶつけた。

「違う・・・・ちがう・・・!」
ティエリアの膝が、がくり と落ちた。あわててその身体を支えると、泣き崩れた彼の涙がぽたぽたと腕に痕を残す。
眼鏡をかけていないからだろうか、彼がいつもより頼り無く見えて、いつもの高圧的な態度が嘘の様だった。

「ちが、うんだ・・・・」

雪の様に呟いて、ティエリアは意識が遠のいていくのを感じた。




「------------- 好き、だったのかも、しれない」
ゆっくりと言葉を紡いで、それに うん、と答える声も、ひどくゆっくりとしていた。
「いつも笑って話しかける声に・・・その性格に・・・・」
これにも、うん、とだけ答える。 目の前で彼の横たわっているベッドのシーツが、音をたててきつく握られる。

「いつも、いつも・・・私を気遣ってくれたのに・・・・・っ」
端正な顔が歪んで、涙が溢れ出てくる。
・・・相当、悔やんでいるのだ。

「・・・君のせいじゃ、ない。」
「でも、私のせいでもある。 とめられなかった、私の」


言って、は、と目を見開く。

かれはとめてくれたのに、と泣いて、ティエリアは片腕で目を覆った。

・・・そんなにも、想って。

アレルヤは、ティエリアがどんなにか苦しいのか、どんなにか彼を想っていたのか・・・分かったような気がした。

それでも、そんなことは、マイスターである自分には許されないのだと思って。

自分の中に、深く、封じて。

(-------------- そんな君に、僕は惹かれていたと云うのに。)

人一倍、自分に厳しいから。 誰にも言わずに、ティエリアはロックオンへの気持ちを隠していたのだ。


(・・・・僕が、言えなくなってしまうじゃないか。)

現に、もう言えない。

目の前で泣き崩れている、細い肩に、
これ以上の重石をかけてはならない -------------------------

いっそ全て、ティエリアに重石をかける全てが、無くなればいいのに。



紛争も、僕も、人の死も ----------------- 世界も。



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